「――つぐみ…」

根本さんに名前を呼ばれた。

抱きしめたままベッドに寝転がる。

「俺は、いつでもつぐみの味方だから。

つぐみのそばにいて、つぐみを支えてあげるから…だから、いつでも俺を頼っていいから」

「――根本さん…」

「奏留、でいいよ」

根本さんの名前だ。

わたしは彼の背中に手を回して、抱きしめた。

「――奏留さん…」

「――つぐみ…」

その日は、眠くなるまでお互いの名前を呼んだ。

お互いの躰を抱きしめて、眠った。