同時に、わたしの唇に温かいぬくもりが触れた。
最低なのは、わかってる。
根本さんを利用して、最低なことをしようとしているのはわかっている。
元カレを忘れたいがために、根本さんを利用して…。
「――つー!」
強く呼ぶ根本さんのその声に目を開けた。
天井と根本さんの顔が視界に入った。
いつの間に、押し倒されていたらしい。
「――やっぱり、できない…」
そう言って根本さんはわたしから離れた。
「どうして、ですか?」
わたしは躰を起こすと、根本さんに尋ねた。
最低なのは、わかってる。
根本さんを利用して、最低なことをしようとしているのはわかっている。
元カレを忘れたいがために、根本さんを利用して…。
「――つー!」
強く呼ぶ根本さんのその声に目を開けた。
天井と根本さんの顔が視界に入った。
いつの間に、押し倒されていたらしい。
「――やっぱり、できない…」
そう言って根本さんはわたしから離れた。
「どうして、ですか?」
わたしは躰を起こすと、根本さんに尋ねた。



