洗濯機が止まると、外にハンカチを干した。

2時間後、家族の洗濯物を取りこんだ時にはハンカチは乾いていた。

ちゃんとアイロンがけをして、たたんで…よし、できた。

後は明日、根本さんにちゃんと返せば終わりだ。

何か包装でもしておこう。

むき出しのまま返すのは、いくら何でもダメだろう。

たかがハンカチなのに…どうして、わたしは考えているんだろう?

捨てる恋心なのに、どうしてこんなにも考えているんだろう?。

深い青色の紙とライトブルーの細いリボンを手にとって、椅子に座った時だった。

電話が鳴った。