「じゃあ、
 8時に現地集合で
 お願いします」



そう言って
バイクに乗って
どこかへ行く涼太を
見届けた俺。


























「…みんなどうしてっかな…」







ひとりになると
必ず思い浮かぶ、


楓、麗、恭介、
壮樹、健、要、

黒龍のみんな…。






「…って、
 黒龍はもう忘れるんだ」




俺は黒龍を捨てたんだ。
忘れなきゃいけない。












…静かに流れだした涙には
気づかないフリをした…---