そんな要のパンチを避けて
俺も急所にパンチをくらわす。



バサッ


要が倒れるのを見て、
健も走ってくる



…が、

すかさず
後ろに回って首に手刀を
入れる。





健も要のように倒れる。







「っ、翔司…っ!

 お前、
 本当に今までのは
 作りもんだって言うのか?」





ゆっくりと声の方を振り向くと

…っ!?




そこには初めて見る
壮樹の泣き顔。




小学年生から
ずっと一緒に居た俺だけど、

壮樹は俺の前では
強がって

絶対に涙を流すことは
なかったのに…。