「お父さんー?

 何してるの、
 朝ごはん食べるって」





恭介がそう言って、
俺の手を引く。



「お前、起きるの早いな。

 今何時?」




手を引かれながら
空いている方の手で

髪をくしゃっとかき上げる。






「もうすぐ8時になるところ」



恭介が指さした時計は
確かに7:54。