俺たちは
ファミレスを出た後、
近くのファッションモールへ。




ささやかながら
俺からのプレゼントとして


楓が見ていたピアスを
手に取る。









「……これ」




「あ、これ良いでしょう?

 黒龍のみんなに
 どうかと思ったんだけど…」



そう言って
楓も同じピアスを手に取る。




「……黒竜か…」



耳に着けると
竜の頭と尾に挟まれるようになる。




「どうかな?

 黒龍のkingだけでも。
 私からのプレゼント」



楓は優しく微笑みながら
そのピアスをかごに入れる。