少し沈黙が続いたが 「じゃあ私はペペロンチーノ」 とメニューの ペペロンチーノを指さす。 「ペペロンチーノなんて、 珍しいな」 いつもは ミートソースの楓。 「翔司好きでしょ?」 そう言って、 呼び出しボタンを押して やって来た定員に メニューを頼む。 「どうしたの?」 固まっている俺にそう聞いてくる。 「…ありがとな」 そう言って 恭介の頭を撫でるときよりも 優しく楓の頭を撫でる。 すると楓は、 「こちらこそ」 と、微笑んだ。