その言葉が
思っていた以上に

グサッと突き刺さる。笑





「お母さんに
 勝てるなんて
 思ってねえし」



少し拗ねた俺に、


「よしよし」


と、頭をごしごしと
撫でてくる。





麗は相変わらず
俺に似て、
真っ黒の髪に真っ黒の瞳。


が、
性格は確実に楓寄りだろう。



「麗ー、

 優しいっ」



そう言って思い切り
抱きしめる。