「大丈夫か?」


軽く、肩を揺らす。




「っ、行かない…で

 ぼ、く…
 いい子になるからっ!」



その瞬間、

バッと起き上がる恭介。





「恭介…?」


声をかけた俺に

「お兄さんっ!」


と抱き付く恭介。



背中をポンポンしてあげると

「…ごめんなさい」


と謝る。




「気にすんな、

 それより楓が
 飯作ってくれてるっぽいぞ」


そう笑ってみせると、


「本当!?」


と昨日のような笑顔に戻る。