私の゙図書館通い゙も気付けば3ヶ月続いていた。
「そろそろ部活もちゃんといかんとなぁ。夏の試合近いし。」
「やめちゃいなヨ。私やめるコトにしたし。」
智里はいつのまにか退部届を出してたらしい。
帰り道何気に一人寂しく歩いてると、伊東先輩の声がした。
「やよちゃん!一緒に帰ろ!」
智里が突然退部するときいて私はなんだかやりきれない気持ちだった。自分だってサボってたくせに。
「私、もーあそこには行きません。自分でやりたくて入部したんだからみんなの為に戻ります。」
「そっか。あのさ…やよちゃん。俺と付き合って。突然で悪いけど、このまま会わなくなるのやだし。馬庭なんかやめろって!」
突然の告白。伊東先輩はスゴク楽しいし、決してかっこいー顔ではないけど頼れる先輩。でも、やっぱり彼氏としては見れなかった。
「ごめんなさい!私やっぱり馬庭先輩のコトが好きです!」
「……そっか。ゴメンネ!びっくりしたよな。でも何かあった時はいつでもいえヨ!馬庭のコト、頑張れ!」
先輩はとってもいー人。私の大切な仲間。ゴメンネ…。

この日は心が苦しかった。
智里が退部。伊東先輩への思い。そして何より、もーあの場所にいけなくなったコト。私の大事な居場所だったあの図書館。
しばらくして智里から図書館での集まりがなくなったコトを後からきかされた。
高校入学後、初めてできた男友達。そして年上の人からの初告白。
いろんなコトが初めてであっとゆー間に月日がたった感じだった。
さみしさを紛らわす為、私は由美と二人、部活に没頭した。
夏本番!スクール水着姿の女子に男子の目が釘付けになる季節。
「なんかあっとゆー間に夏だネー。私達何してんだろー。遊びたーい!ハジけたーい!」
こう叫ぶのは由美。智里が退部して二人で部員のポカリ作って熱気のこもった体育館に運んだり、仕事は重労働。
「彼氏ほしー!」
私の切実な願い。馬庭先輩を吹っ切る為にも、新しい恋がしたい。
そんな毎日を過ごして、気付けば夏休みが目前と迫っていた。