毎日電話をするよーになっても浜田先輩と私の関係は変わらなかった。
酷なコトするって?
私はそうは思わない。
居心地がいー場所にいただけ。
もーすぐクリスマス。
期末試験も無事終わり、冬休みに浮かれてた時、一人の男子に呼び出された。
同い年の自動車工学科の図川勇気。通称:ずっくん。バスケ部なのヨ☆
「急にゴメンネ。ちょっと話したくて。」
「ううん。なに?」
「彼氏いないんだったら、俺と付き合って。」
ビックリ!!
部活中はほとんど話したコトなかったのに。
何気に私のコト見てたんだ。
思ってもないヒトから告られると、やっぱりテンパるネ。
「彼氏はいないけど…ちょっと考えさせて。」
一瞬、馬庭先輩が浮かんだ。
でも、ずっと一方通行は疲れる。
やっぱり想われるとウレシーし、何より楽。
自分が苦しいのはムリ。
ずっくんはバスケ部だし、顔もまあまあいーし、特に悪いトコは見当たらない。
悩んだ結果、私はOKを出した。

早速イヴにデートするコトになった。
ずっくんの友達カップルとダブルデートでお決まりの映画。
プリクラとって、4人で最前列を陣取った。
3時間もので超長かったけど、その分隣にいる時間がスゴクうれしかった。
なぜかお願いもしてないのに、お菓子を私の口に運んでくれてる彼。
周りの目なんて気にせず、一生懸命やってくれてた。
私は急な展開でプレゼントが用意できなかったのに、ずっくんはちゃんと用意しててくれた。
いー香りのオーデコロン。
香水なんて、つけたコトもなければ買ったコトもない私はカナリ戸惑ったけど、好きなヒトからもらったものだからと、毎日つけた。
当時私はまだあまり流行ってなかった紺のハイソックスをはいてたけど、ずっくんの一言でルーズソックスにした。
ハリキッてずっくんの教室まで見せにいった。
「かわいーじゃん。」
その一言がききたくて、単純な私。
それぐらい彼にのめりこんでいた。
その日はイヴ。ずっくんからかかってくるカナと電話を待ってると、着信が…浜田先輩だった。