部活の時間になると馬庭先輩の彼女:通称ゆうこピーを時々みかけるよーになった。
必ずラブラブぶりを見せつけてくるから腹が立つ。
そんなのはウチでやれ!ってカンジ。
でもあの二人はどこまでいったんだろー。
…気になる。
超気になる!
今度きーてやろ。
ふん。私には部活があるからいーもんネー。
それにしても桂とのコトがあってから、ちっとも浮いた話がない。
恋もない。さみしーわ。
誰か私をギュッてしてくれないかしら。
そんなさみしー夜風に吹かれながら綾乃さんと帰ってた時、後ろから声がした。
「綾乃ー!弥生ちゃーん!」
浜田先輩だった。
「俺も終わったから帰ろーぜー。」
綾乃さんと浜田先輩、この二人はとってもいいコンビ。
なんでも浜田先輩は中学時代、綾乃さんに告ったらしい。
フラれたみたいだけど。
そんな二人だからこそいい仲なんだよネ。
ほぼ毎日3人で帰るよーになったから、バスケ部じゃないのに部員っぽい浜田先輩。
会話がおもしろいから、みんなと仲良しだしネ。
ある夜、いつものよーに3人で帰ってるときだった。
途中で綾乃さんと別れて、いつもなら浜田先輩もバイバイなんだけど今日はなぜか綾乃さんだけ…。
「じゃーねぇ~…秀宏もおつかれー。」
「お疲れ様でしたぁ。」
「じゃあなー。」
ん?綾乃さん、なんかあるな…。
まぁいっか!
「弥生ちゃん、いつもこっからひとりぃ?」
「はい。そーですヨ。」
「こんな暗い道危ないじゃん!?俺が送ってくヨ!」
「え!でも遠回りになるんじゃないですか?!悪いですヨー。」
「ってゆーか弥生ちゃんちから近いからいーって。」
半強制的に決定…。
正直、夜道は不安だったからありがたかったけど、みんなに誤解されるコトになったらイヤだし…。
特に…馬庭先輩。
付き合ってもないのに二人で帰るって、ありえないよネ!?
でも、まぁ、じゃあ、お言葉に甘えよーかしら。
そんなこんなで次の日から早速3人→2人の下校が始まった…。
…なんか、変な感じ。