桂のコトを完全に吹っ切った私はあいかわらず部活とバイトに没頭!!
なんかそれしかないみたいでさみしーって…?
そんなコトないヨ!
ただここには登場してないけど、由美や梨英と授業サボってカラオケのフリータイム行ったり、映画行ったり、ゲーセン行ったり、マック行ったり…他にも女子高生らしーコトはやってるヨ!
ただ問題は恋愛が足りないだけ。
だからネクラじゃないヨ!
…わかってもらえたかしら。
桂のコトが終わって気付けば学校祭の日がきていた。
体育大会、文化祭。
恋人がいれば絶好の盛り上がり行事。
何気に由美は夏休みの間にちゃっかり同じクラスのイケメン君GETしてて、梨英と私を残して彼氏とまわってた。
「由美いーよネー。もー世の中は秋なのに春ってカンジ。」
「そーだネー。幸せにいってほしーヨ。」
満面の笑顔で彼氏を見つめる由美には辛い思いはしてほしくない。
はぁ。落ち込んだ時には馬庭先輩の顔が頭に浮かぶ。
先輩、どーしてるのカナ。
部活に顔出してくれないカナ。
そんな私のささやかな願いが叶ってしまった。
その日の部活にふらっと先輩が現れた!
「こ!こんにちは!!」
「お~久しぶり。部活頑張ってる?」
先輩は私の横に座った。
先輩が!馬庭先輩が私の横に!!
心臓バクバクなのを必死に隠して平静を装った。
「日誌見せて。」
そーゆーと先輩は先生のように部活日誌をチェックしはじめた。
「これもっとちゃんと書けヨ~。眠たいのバレバレ。」
「あ!スイマセン。見てるだけだとどーしても眠たくなっちゃうんで…。」
怒られても私の横にいる先輩にドキドキしてなんだかうれしかった。
その時、体育館の外に視線を感じた。
思わず見てしまうと、先輩の彼女がジッとこっちを見ていた。
ドキッ。私の心の中をまるで全部わかってるよーな目に一瞬恐怖をおぼえた。
そんな私に気付いた先輩はスグに彼女のところに行ってしまった。
たぶん今頃フォローしてるんだ。
私はなんだかくやしくなった。
彼女でもないのにネ。
このキモチはなんだろー。
ただの片思いのはずなのに。