式がはじまった。
ドキドキしながら
神父さんの前で
綾女ちゃんを待つ。
とうとう僕の夢が叶うんだ。
僕の10年の恋が叶うんだ。
君と屋上で出逢ったあの日から
不思議なほど
僕は誰にもぶれなかった。
慎爾を傷つけて
罪悪感に押しつぶされそうになったこともあったけど
やっぱり僕は君だけが好きだった。
君に好きっていってもらった
中学2年生のバレンタインデー。
両想いのチョコレートは
すごく甘くて美味しかった。
君との登下校の日々が
僕を幸福にしてくれた。
大学生になって
君から一緒に住まない?と持ちかけられたとき
僕はすごく嬉しくて
講義中、ずっとニヤけてて
篤人に
キモイ
と一蹴されたのも
今ではいい思い出だ。
君の帰りを待つことも
君のためにドアを開けるのも
僕は幸せだった。
君は僕の天使なんだよ。
綾女ちゃん。
絶対に幸せにするよ。
君を二度と離さないから。
ゆっくりと扉が開いた。
そこには....
白いウェディングドレスに
身を包んだ
白い天使がたっていた。
綾女ちゃんの登場に
大きな拍手が
沸き上がった。

