「綾女ー!
おめでとう。」
詩織が飛びついてきた。
「綺麗だね。綾女。」
詩織は目に涙を浮かべている。
「もう泣かないでよ。詩織。」
「そうだぞ。詩織。
あんま綾女に迷惑かけんなよ。」
「あっ。薫くん。」
「久しぶり。綾女。
すげー綺麗じゃん。
おめでとう。」
「ありがとう。」
「なによ。
嫁ほっといて
じゃあ綾女と結婚すれば良かったでしょ。」
「詩織、拗ねんなよ。
俺は詩織が一番好きだよ。」
さらりと薫くんが
詩織の額にキスをした。
「ふふ。
愛されてんね、詩織。」
思わずこっちまで熱くなっちゃう。
「やっやだ。薫。
綾女の結婚式なのに....」
詩織の顔が真っ赤な林檎みたいになってる。
「詩織、可愛いよ。」
「からかわないで、綾女。」
そんな会話をしていると
「綾女様。
式が始まりますので
スタンバイお願いします。」
黒いレディーススーツをきた
綺麗な女の人が
私のことをよびにきた。
「はい。今、行きます。」
私はそう返答する。
「じゃあ、式場で待ってんね。」
そういって詩織と薫くんは
控え室から出ていった。
「ふー。」
一呼吸して
私は控え室の扉を開けた。

