青春の1ページ


思わず私はふりかえる。

久しぶりだった。

やっぱり可愛い私の親友。

「綾女…」

綾女に普通に会ったら

嬉しいのに

今は何か黒い物が

心の中で

ざわついている。

呼吸が…苦しい。

「詩織と薫くんって同じクラスだったんだ。

知らなかった。

そうだ!

これからお昼一緒に食べない?

新一くんとあと2人友達もいるけど

大勢で食べた方が美味しいし

あっ。

詩織と薫くんの友達も

連れてきていいし。」

綾女が屈託なく笑う。

綾女は優しい。

気をつかったりしない。

きっとこれは本心で言っている。

それは親友の私が1番よくわかってるはずだし

別にOKしてもよかったのかもしれないけど

今の私には

綾女に対する黒い心を抑える事ができなくて

綾女の期待に答えようと

無理に笑って

了承しようとしている

薫の姿が苦しくて

私は薫の腕を掴んで

気づいたら

綾女の横を無言ですり抜けていた。

1番大切な親友の言葉を

私は無視していた。

「えっ?詩織?聞いてる?

ちょっと待ってよ。

ねぇ、詩織?」

綾女が追いかけてくるのがわかった。

綾女が私の目の前に立っていた。

「ねぇ、詩織?

どうしたの?」

綾女…

ごめんね。

「これ以上私達に近づかないで。」

そういって私は

1番大切な親友の

白くて柔らかい頬を

手のひらで








叩いていた。