4時間目の英語の授業が終わって
私は薫と教室にかえっていた。
「今日の英語の小テスト難しかったね。」
薫がそんなことを言ってきた。
「うん。そうだね。
あれが出るとは思わなかった。」
「とかいいながら
詩織はいい点数とんだろ?」
「そんなことないって。
薫にそのままお返しします。」
こんな他愛もない話を薫とすることが
今の私の幸せだ。
薫の笑顔が見れたら
私は毎日幸せな気持ちになる。
なのに…
どうして会ってしまったの?
神様は本当に残酷な人だ。
同じ学校だから
会わないなんてこと
ありえないのに
私は今まで無理に忘れようとしていた。
「あれ?詩織と薫くん?」
大好きな親友の声が後ろから聞こえた。