綾女たちと一方的に別れて…
私はとりあえずB組の教室に入った。
ずっと綾女と一緒だったから
他の友達への接し方がわからない。
私、どうやって友達作ってたっけ?
話しかける?
それはうざいかな?
聞き上手になればいいの?
それじゃあずっとひとりぼっち?
どうしたら、よかったんだっけ?
周りの女の子たちは
早速この高校ラストの一年を
エンジョイするための
友達探しに必死だ。
でも、私はどうしたらいいか
わからない。
私はその場で立ち止まってしまった。
でも、誰も私に気づかない。
綾女…助けてよ。
私はまた涙腺が緩みそうになった。
と…その時…
「大丈夫?あんた。」
旋律のいい
クールな聞いたことのある声がした。
思わずふりかえった。
「君…」
男の子の顔に見覚えがあった。
綾女と付き合っていた男の子だ。
「…咲田薫。」
彼との出逢いが
私の新しいはじまりだった。

