次の日
いつもよりも学校への足どりはおもかった。

今日から新一くんな慎爾くんがいる。

慎爾くん…
ホントにこんなことあっていいのかな?

そうしたら

ポンッ!

「おはよう、綾女!
良かったね。
また水崎慎爾が見えんじゃん。
今度はちゃんと気持ち伝えなよ。」

いつもより上機嫌な詩織が笑った。

私が浮かべるのは作り笑い。

ガラッ。

教室のドアを開けると

「ホントに大丈夫だったのか?慎爾?」
「慎爾くんが帰ってきてくれて良かった。」
「夢みたい。」
とか皆が慎爾くんの席に集まっている。

慎爾くんはクラスの中心人物だった。
男女問わず好かれて
誰にたいしても優しかった。

「綾女ちゃん!」

ふいにその輪の中心から
慎爾くんにそっくりな声が聞こえる。

ふりかえると輪をかき分けて
新一くんが私の前にたった。

高い。
180センチありそう。
慎爾くんより新一くんの方が大きいんだ。

「おはよう。」

新一くんがにこりと笑う。

でも私は作り笑いしかできなくて

「…おはよ…」

彼の顔もみず自席座った。