あなたの足の速さに
目を奪われた
6月の体育祭。
あなたが
実行委員になって
皆をまとめて
最高のお化け屋敷になった
9月の文化祭。
あなたが指揮者で
私がピアノを弾いて
クラスメートが歌った
いきものがかりの「YELL」
残念ながら準優勝で
皆で悔し涙を流した
10月の音楽祭。
あなたの涙は
とっても美しかった。
行事だけじゃない。
あなたと日直になったとき
私の心臓はドキドキと
音をたてていた。
「綾女。」
あなたに名前を呼ばれるたびに
私は喜びと幸せに包まれた。
席替えで
隣の席になったとき
嬉しくて
彼の目の前で
号泣したこともあったね。
「どうしたんだよ。綾女。」
彼のあわてふためいた
素直な表情
私はずっと覚えているから。

