新一くんを避けるようになった。
挨拶さえかわさなくなった。
新一くんはなにか言いたげだけど
私は一切彼を近づかせなかった。
新一くんの声を聞くたびに
胸が熱くなって苦しい。
あの優しくてクールな声で
白石さんの名前を呼んでいたのかと
考えるだけで
心臓が張り裂けそうになる。
でも、今さら伝えられない。
だって、私はあなたに
ひどいことをしたから。
あなたに平手打ちをして
怒って
八つ当たりして
避けて
あなただって
きっとこんな私を嫌いになってしまったでしょ
これでいい。
そう頭ではわかっていても
心がこの事実を受け入れてくれない。
これが恋。
私があなたを好きだという証拠。
でも、この気持ちは伝えてはいけない。
あなたの幸せを願うなら
この気持ちは…
あなたに気づかれては
絶対にいけない。

