「だから、おじさんなんてやめとけばよかったんだって!」


髪の毛の毛先をくるくるしながら利奈が言う。



あれから学校に帰ってきたけど、とっくに五限目は始まっていて、もうめんどくさいから利奈と私の家に帰ってきた。



私はクッションに顔を押し付けながら反論する。



「だって〜。すごく好きなんだもん!」



告白を無視されてもまだあきらめきれない。


「あんたはモテるんだから同年代のかっこいい人でも見つけなって」



「同年代にかっこいい人なんていないの〜」


私はとにかく歳上がいいの!!


物心ついた時から歳の離れた兄といたせいで、同年代の男の子がお子様にしか見えない。


私はとにかく、大人って感じの人がいいの!!


あー…、でも。


「さすがに凹むよ…」