ビターチョコレート

「お前、今日はもうあがれ。水かけちまったお客様をちゃんと家までおくれ」


「え!?そ、そ、そ、そ、そんな、いいですよ!!!」


そんな、恐れ多いことできるわけない!


ただでさえ、今日はたくさん迷惑かけたのに。


私は素早く立ち上がりぺこりとお辞儀をして言った。


「えっと、帰ります。ご迷惑おかけしました!それでは!」


早く!!


早く、この場から立ち去らなくちゃ!!


私はドアに向かって走った。


するとグイッと腕を引っ張られた。



ふぇ!?


私はグリンっと勢いよく振り返る。


私の腕をつかんでいたのは陽太さんだった。


陽太さんは混乱する私をおいて、言った。



「ここらへん、最近痴漢がでるからおくる」