ビターチョコレート

それは私の気持ちを全否定する言葉だった。


確かに顔が好きだった。


歳上ってところも好きだった。


メガネが似合うところも好きだった。


でもそれは理由になんてならないよね。


私は陽太さんのことを何も知らない。


陽太さんは呆然とする私をチラッと見て、ドアを開けた。


あ、これ、確か経験したことある。


私が最初に告白したときだ。


あのときは何もできなかった。


追いかけることもできなかった。


ふられてしまうのが怖いから。


でもすごく後悔した。


今回も追いかけなくていいの?


私はまた、後悔したいの?


そんなこと………絶対に嫌だ。