ビターチョコレート

初めて聞いた陽太さんの声は、心地いい低い声だった。


でも発せられた言葉はすごく心にささった。



「え……?」


「だから、君は俺のどこを見て好きになったの?何がきっかけで?」


言われてみれば即答できる答えはうかばない。


私が黙りこくっていると、陽太さんは言った。


「ほらね。君は俺の顔が好きなんでしょ?俺はそういう人は信じないから」