「「「「~…♪…~~♪~…♪~…」」」」 午後の合唱。 私たちの番は終わった。 今までで一番最高の出来だった。 それは私でもわかる。 その証拠にほら、皆も充も笑顔で頷いてくれている。 それにね、聞いてくれた人も笑顔だよ。 歌う直前まで充の"あの言葉"をずっと胸の中で唱えてた。 まるで呪文のよう。 緊張の糸がほどけて、私は自由になるの。 自分か中にある恥ずかしさや緊張を捨てて、一つの事だけを考えるの。 ―皆が笑顔になれますように―