「…すげーな。完璧。本番は期待できる」 「良かった…」 「最後の練習終わり。後の力は本番に取っとけよ?」 「うん!!」 「もうすぐ昼だし行くか」 「そうだね」 私と充は時間をお互いズラせてから別々に総合体育館へ向かった。 一緒だと怪しまれるから。 きっと、これが理由。 充が天って呼んでくれたから、失敗なんてするはずがない。 私の声が天まで届けば良いな――…。 私の声が君に届けば良いな――…。 なーんて。