秘密の特訓



最後の練習をして、ちゃんとしとかないと。

私は急いで音楽室のドアを開けた。

「遅い」

そんな風に言った彼の姿を見て、泣きたくなったのは内緒にしておう。

「…ど、して?」

「天なら来ると思ったから。最後の練習」

"天"

充に呼ばれるだけでこんなにも胸がドキドキするよ。

充に呼ばれるだけでこんなにも私の気分が良くなるんだよ。

充が小さく微笑むだけで、私も笑顔になれるんだよ。

充、

あなたは凄いよ。

あなたの存在は大きすぎる。

でも、私は振られちゃうんだなぁ。
そう思うと残念…ショックすぎるよ…。