「そっち終わったぁ?」

ザザッ

「無論、終わっている」

ザザッ

「今終わったよー」

ザザッ

「なら、中央塔集合だ」

ザザッ

「「「了解!」」」

ーーープツン




右耳に付けた小型の無線が切れる。
短パンに7分丈の可愛らしいシャツを着、胸元を軽くあけて茶髪の柔らかい髪をポニテールで結んでいる彼女は足元にある黒い塊を一瞥する。



「ほな、お暇させてもらうわ。ウチら倒したかったら、もっと強うなって来いや。…まぁ、もう遅いけどな。」



彼女は最後に不敵な笑みを浮かべて去っていった。
その場に残されたのは、ピクリとも動かない見るも無惨な元・生物と静寂だけだった。