ーーーーさあ、このまま縁側で寝てしまおうか。 そう思って再び瞼を閉じかけた時に彼は簡単に私の腕を引っ張り上げると、にんまりと笑んだ。 どこにこんな力があったのか、目を見開くしかない。 「そうだ、外に行こう!那智」 「はい?私、今日はゆっくりしたかっ」 「行きたいところがあるんだ、一緒にいこう」 強引に人を起こして玄関へ引っ張る彼は、やっぱり自分勝手である。 (というか、力強………)