運命なのか、奇跡なのか。




「これを本当にあの短時間で作ったんですか?」


そう聞いてくる。


あの短時間ってことは、

私たちのことみてたんだ…。


私は大きく頷く。


「少し雑です。もっと、食材の味をしっかり利用してください。」


私、ダメかも…


だって、この審査員、初めて料理にダメ出ししたんだもん、

他の人の料理は、素晴らしい。だったのに。


やっぱり、無謀だったのかな…


桃花を怪我させた女は、私を見てニヤリと笑った。