私、看護助手ですけど何か?

そう言った真鍋さんはニコッと笑った。


「そうでしょうか」


「その人、きっと、ヤキモチ妬いてんだよ」


「・・・ヤキモチ?」


「ああ、患者さんに信頼されるって、

結構難しいからな…

だから、ミチカは、自分に自信持っていい。

自分のペースで頑張れ」



「・・・ありがとうございます」


真鍋さんは、滅多に私と仕事中合わないのに、

ちゃんと見てくれていた。


私の事を認めてくれてる人がいる事が、

凄く嬉しかった。


「・・・真鍋さん」


「・・・何?」


「ちょっと気になったんですけど」


「・・・ん?」


・・・何で私の下の名前を呼んだんですか?

そう言ったら、

真鍋さんは何かをごまかすように、

呼んでみたかったとだけ言った。