「とにかく、帰るよ。」

「あ、雪森から電話だ~。」


「もしも~し。」

『もしも~しじゃありませんよ、お嬢様!!』

珍しく慌ててるわ。

「榊原の事、でしょ?」

『頭の回転がお早いですね、お嬢様。』

「で、何があったの?」

『それが・・・李来様と婚約しなければ、あの事件の事を公に話すと李菜様が。』