透明な君



「さっ…!!」

サツキっ!!!
と窓の外に叫ぼうとしたその時


教室と廊下をつなぐドアがカラッと開かれた。


慌てて口を両手で押さえる。



誰??
振り返ると そこには…


「ハルキ…?」


「サトル…」


小学校からの親友のサトルが立っていた。



サツキの葬式以来ずっと僕を心配して
毎日のように
家に来てくれていた1人だ。


明るく元気で
どこか大人びていて
僕にとって頼れる存在。