透明な君



「そ…そうなのっ!?ば…爆睡…」


青くなったサツキの顔がみるみるうちに赤くなっていった。


「そっそのっ!!はっはっハルキくん…私の寝顔とか見ちゃいましたっ!?」


「え…?見てないけど…」


髪なら触ったけど…。


「私なんか言ってましたっ!?奇声だしたり唸ったり歯ぎしりしたりっ!!!」


「何も聞こえなかったけど…」


安らぎに満ちた静かな寝息なら聞いちゃったけど…。