いつもなら適当につけてしまう日誌も


今日だけは
わざと細かくゆっくり書いていた。


聞こえる音は
サツキの寝息と
僕のシャープペンの走る音だけ。


言葉なんていらないこの空間がこのまま止まってしまえばいいと思っていた。



でも
時間は無慈悲に過ぎ去ってしまう。


早くもなく
遅くもなく
一定の時間を保ちながら。