透明な君



サツキの…
一生の想い…。














鈍感で単純でどうしょうもない僕に…



「ずーっと、大好きだって…言ってくれたんです…」





サツキ…サツキ…サツキ…!!


ごめん…!


ごめんとしか言えなかった僕で…

ごめん…っ!!






大切な言葉を忘れていた。



小さい頃に母さんに教えてもらったこと───。






『ハルキ…?ごめんなさいも大事だけどね。優しくされたり心配してもらったりした時はね、ごめんじゃないほうがいいね』



『なんて言えばいいの?』


『簡単よ。゛ありがとう゛って言えばいいの』



あの時は
すごく嬉しい気持ちになって、ありがとうって言うのがマイブームになってたっけ…。