透明な君




だって僕自身が抱いていた疑問だったから…。


下唇をギュッと噛んだ。


憎い…憎い憎いっ!!






言い返せない自分が憎いっっっ!!!





震える足が体を支えきれなくてベッドに
ドサッと倒れた。





一体どれだけ僕を苦しめれば気がすむの?


サツキ…
答えてよ。キミが全てに答えてくれたなら、


もう、誰も何も責めないよ…。



キミの死への道のりを
洗いざらい語ってよ。



僕…もう疲れたよ…。


キミを想い続けることに。


左手で支えている機械からおばさんの声が聞こえる。


もう…何を言ってるのかなんてどうでもいい。



サツキ…
キミの言葉が聞きたいよ。