透明な君



ううん、もういっそのことキライって言って…。

好きだと言われれば
君を救えなかった自分に腹がたつ。
後悔が押し寄せる。

気づいたのになにもできなかった自分に…。



僕、もうダメだ…。
君を想うことに疲れてきてる…。



おかしいよね。
普通の恋人なら
生きてお互いそばにいるのに不安になったりするものなのに、


僕の場合は
君がいなくなってからこんなにも苦しいなんて。


君の当たり前だった存在に甘えて突っ走ってた証拠かな…?





「ハルくん…私ね。ずっとずっと、ずーっと、ハルくんが大好き…」


サツキのバカ…


「今までもこれからもずーっと大好きなんだからっ!!」


「ばか…ばか、…ばかやろーっ!!なら、なんで死んだんだよぉっ!?
なんで自殺なんてしたんだよっ?!」


嬉しさと悲しさが
透明色になって双葉をつくる…。