透明な君


この植物達は…


「サツキの…好きな花」


「覚えててくれたんだね。ハルくん…」


「もちろんだよ。サツキのこと忘れたことなんて一秒だってない」


そっか…
ありがと…


消えそうなほどの小さな声。



「あれ?でもカスミソウは春から夏にかけての花で金木犀と銀木犀は秋の花だよね?」


「ふふっ。いいのっ!今は咲きたいときに咲かせてあげるの」


ふぅん。
なんとなく理解した。