透明な君



「私…ハルキくんが好き」


…さすがヒトミ。


「でもね。わかってるの。この感情は普通じゃないってことくらい」


それと、

とヒトミは続けた。



「ハルキくんは死ぬまでサツキの恋人ってことくらい」


え?


「ハルキくんとサツキのこと付き合いだした頃からずっと知ってるからわかる」



息を大きく吸う音がした。



「サツキにはハルキくん以上の人はいるはずなくて」


「ハルキくんにはサツキ以外の人なんて考えられるわけない。って」


涙が混じった声…。