透明な君



「だいたい片付いたな。」


「まだですよ(泣)この大量のプリントがまだですよー!」



山積みにされた
プリントを指さして
目をそらし爽やかに額の汗を拭った担任に
現実をつきつけた。



チラッと山をみて

「ハルキ…俺はな…手伝ってやりたいのは山々なんだが…」


くるりと背を向け…



「俺は疲れているっ
自分の責任くらいちゃんととりなさいっ!
家に持って帰って分別してもいいからーっ!!」

ものすごい瞬発力で教室を抜け出し叫びながらどこかに走り去った…。


「ヒドいよ…先生…」


はぁ…こんなにたくさん僕1人じゃ絶対終わらない。

というより
持ち帰りきれない。


みんな机に溜めすぎだよ…。



あ…
サトルにやってもらえばいいんだ!!