透明な君


僕は自分の感情に狂って教室を半壊した。



そんな僕を…
校長は…柔らかく扱ってくれた…。



自分だって
辛いのに。



サツキの葬式に
校長として参列した時


一生徒の死を校長として全校生徒に伝えた時


マスコミにいじめはなかったのかと醜い言葉を
浴びせられた時…






どんな気持ちだったんだろう…。



僕は泣き虫だ…。
でも
僕自身のために泣いてた僕が

今初めて 他人のために泣いてる…。


校長先生…
ううん…サツキのおじいさん…


学校ではサツキのために1人で泣くことは
ありましたか?


ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい…っ!

あなたの気持ちも知らずに

感情に翻弄されてしまい見せつけてしまい

ごめんなさい…っ!!


こんな
弱い僕を…

サトル以上に誰かっ!!


罵って責めて…。
二度と弱音を吐かないほどに…。