「佐野、君は誰の味方なの?」
「お前以外の誰かかもな」
「なんでそんなに扱いが悪いんですか……?」
なぜか、将也の扱いは紗綾が思っていたものと違うのだ。
「何でだろうね……みんなで俺をいじめるんだよ。慰めてくれる?」
どうしたらいいのか、紗綾が悩んだ瞬間、ひょいっと体が浮き、引き離される。背後には十夜がいた。
「ほんと腹黒っスよねー。一番の味方みたいな顔して一番害虫」
圭斗がニヤニヤと笑っている。彼が目上の人間に対しても挑発的であることはわかっていたが、それにしても将也の扱いは共通しているように見える。
「うっわ、君に言われたくないよ」
「え? 俺は先輩的に益虫なんだと思ってましたけど?」
優しい先輩なのに、どうしてだろうと紗綾は首を傾げる。
「だから、騙されてるの!」
香澄が言えば、将也以外の全員が頷くという状態だ。
けれど、将也には悪いが、それが妙に楽しく感じられたのだ。
あの十夜までもが少し笑いながら頷いているのだから。
少しは彼にとっていい思い出ができただろうか。紗綾は考える。
十夜が卒業したからと言って縁が切れるわけでもない。いつでも会えると彼は言う。思い出もいつでも作れるだろう。
「お前以外の誰かかもな」
「なんでそんなに扱いが悪いんですか……?」
なぜか、将也の扱いは紗綾が思っていたものと違うのだ。
「何でだろうね……みんなで俺をいじめるんだよ。慰めてくれる?」
どうしたらいいのか、紗綾が悩んだ瞬間、ひょいっと体が浮き、引き離される。背後には十夜がいた。
「ほんと腹黒っスよねー。一番の味方みたいな顔して一番害虫」
圭斗がニヤニヤと笑っている。彼が目上の人間に対しても挑発的であることはわかっていたが、それにしても将也の扱いは共通しているように見える。
「うっわ、君に言われたくないよ」
「え? 俺は先輩的に益虫なんだと思ってましたけど?」
優しい先輩なのに、どうしてだろうと紗綾は首を傾げる。
「だから、騙されてるの!」
香澄が言えば、将也以外の全員が頷くという状態だ。
けれど、将也には悪いが、それが妙に楽しく感じられたのだ。
あの十夜までもが少し笑いながら頷いているのだから。
少しは彼にとっていい思い出ができただろうか。紗綾は考える。
十夜が卒業したからと言って縁が切れるわけでもない。いつでも会えると彼は言う。思い出もいつでも作れるだろう。

