「まあ、君の運の悪さを田端君が少し持っていってくれればいいんだけどね」
「でも、香澄には貧乏くじは寄り付かないと思います」
「確かにそうだね。君の分まで吹き飛ばしてくれれば良かったのにね」
紗綾がいかに不運かは将也も知っている。
そして、香澄が不運を弾き飛ばし、運を引き寄せるタイプだということも知っている。
けれど、二人が一緒にいたところでうまくいくわけでもない。
不運が香澄にうつらないのは紗綾としても良いことなのだが、幸運も決してうつってはくれないのだ。
まるで不運は紗綾のもの、幸運は香澄のものと決まっているかのように。尤も、紗綾はそれで香澄を羨ましく思っても恨めしく思ったことはない。感謝しているのだ。
「じゃあ、ゆっくり見学していって。もっと近くに来ても構わないから」
ニコリと優しい笑みを見せられ、紗綾はほっとしながら頷いた。
「でも、香澄には貧乏くじは寄り付かないと思います」
「確かにそうだね。君の分まで吹き飛ばしてくれれば良かったのにね」
紗綾がいかに不運かは将也も知っている。
そして、香澄が不運を弾き飛ばし、運を引き寄せるタイプだということも知っている。
けれど、二人が一緒にいたところでうまくいくわけでもない。
不運が香澄にうつらないのは紗綾としても良いことなのだが、幸運も決してうつってはくれないのだ。
まるで不運は紗綾のもの、幸運は香澄のものと決まっているかのように。尤も、紗綾はそれで香澄を羨ましく思っても恨めしく思ったことはない。感謝しているのだ。
「じゃあ、ゆっくり見学していって。もっと近くに来ても構わないから」
ニコリと優しい笑みを見せられ、紗綾はほっとしながら頷いた。

