「写真できたからあーげーるー」
渡されたのは分厚いピンクの封筒。封がされていないそれをそっと覗けば、かなりの枚数の写真が入っているように見える。
「こ、こんなに……?」
「お金のことなら気にしないで、たぁんまり儲けてますからぁ、うふふ」
気にしないでと言われて気にするのが紗綾だ。
「モデル料ってことで。いやあ、いいもの撮らせていただきましたぁ。ありがとねぇ」
受け取ってぇ、と半ば無理矢理握らされ、その好意を受け取っておくことにした。
「ありがとうございます」
「あと、これ、黒羽王子に渡しといてねぇ。何か逃げられちゃってぇ」
黒羽殿、とお世辞にも綺麗とは言えない字で書かれた封筒を渡される。こちらは、紗綾のものよりもずっと薄い。
「わ、わかりました」
今日、十夜は来ているということだろうか。
どうせ、会いに行くと決意したのだ。その時に渡せばいい。たとえ、結果がどうなっても、それだけは受け取ってくれるかもしれない。
「じゃあねぇ」
またフラフラと帰っていく泉水を見送っていると、スルリと紗綾の分の封筒が抜き取られる。
渡されたのは分厚いピンクの封筒。封がされていないそれをそっと覗けば、かなりの枚数の写真が入っているように見える。
「こ、こんなに……?」
「お金のことなら気にしないで、たぁんまり儲けてますからぁ、うふふ」
気にしないでと言われて気にするのが紗綾だ。
「モデル料ってことで。いやあ、いいもの撮らせていただきましたぁ。ありがとねぇ」
受け取ってぇ、と半ば無理矢理握らされ、その好意を受け取っておくことにした。
「ありがとうございます」
「あと、これ、黒羽王子に渡しといてねぇ。何か逃げられちゃってぇ」
黒羽殿、とお世辞にも綺麗とは言えない字で書かれた封筒を渡される。こちらは、紗綾のものよりもずっと薄い。
「わ、わかりました」
今日、十夜は来ているということだろうか。
どうせ、会いに行くと決意したのだ。その時に渡せばいい。たとえ、結果がどうなっても、それだけは受け取ってくれるかもしれない。
「じゃあねぇ」
またフラフラと帰っていく泉水を見送っていると、スルリと紗綾の分の封筒が抜き取られる。

