「だから、何もできないことが、俺のコンプレックス。下手に手を出すとどうなるかわかってるから何もできない臆病者。その点では部長を尊敬するっスよ」
適切な対処ができない人間が迂闊に手を出せる問題ではない。
それを弁えている彼を臆病者とは言わないはずだと紗綾は思う。けれど、口を挟む余裕がなかった。
「それは海斗からすれば、贅沢な悩みなわけっスけどね……」
霊的作用を受けやすく、しかしながら、それを制御できないのは光を見ていればぼんやりとわかる。
彼はどこまでも明るかったが、海斗は正反対の性格をしているだろう。
「俺の眷属に気に入られて、勝手に変な名前付けたりして、あげられたら良かったんスよ。俺は守護石があれば、だいじょう……」
言いかけて圭斗が顔を顰めた。
適切な対処ができない人間が迂闊に手を出せる問題ではない。
それを弁えている彼を臆病者とは言わないはずだと紗綾は思う。けれど、口を挟む余裕がなかった。
「それは海斗からすれば、贅沢な悩みなわけっスけどね……」
霊的作用を受けやすく、しかしながら、それを制御できないのは光を見ていればぼんやりとわかる。
彼はどこまでも明るかったが、海斗は正反対の性格をしているだろう。
「俺の眷属に気に入られて、勝手に変な名前付けたりして、あげられたら良かったんスよ。俺は守護石があれば、だいじょう……」
言いかけて圭斗が顔を顰めた。

