「どうしたの? 紗綾ちゃん」
「こんにちは、将也先輩」
穏やかな笑みを浮かべるその男こそ陸上部の部長、司馬将也(しばまさや)である。
「また黒羽にいじめられた? それとも、まさか、セクハラ?」
将也とは香澄を通して交流があり、十夜とクラスが同じということでオカ研の事情にも多少通じているところがあり、相談に乗ってくれる相手でもある。
しかし、わざわざ助けを求めるために部活中に押しかける勇気を紗綾は持ち合わせていなかった。
部活中でも何かあればすぐに駆け付けると将也に言われたこともあるが、紗綾は本気にしていなかった。
「あ、あの、そうじゃなくて……今日は帰ってもいいって言われたんです。だから、見学してもいいですか? 少しだけ……すぐに帰りますから」
「全然いいよ。むしろ、大歓迎。一部の士気が物凄く上がりそうだし」
「ありがとうございます!」
にっこりと微笑まれれば、拒まれないことにほっとする。
「うちには呪いとか馬鹿なこと信じている人間はいないしね。新入部員もその辺りはちゃんと躾けておくから、安心していいよ」
そして、将也は圭斗へと視線を向ける。
「こんにちは、将也先輩」
穏やかな笑みを浮かべるその男こそ陸上部の部長、司馬将也(しばまさや)である。
「また黒羽にいじめられた? それとも、まさか、セクハラ?」
将也とは香澄を通して交流があり、十夜とクラスが同じということでオカ研の事情にも多少通じているところがあり、相談に乗ってくれる相手でもある。
しかし、わざわざ助けを求めるために部活中に押しかける勇気を紗綾は持ち合わせていなかった。
部活中でも何かあればすぐに駆け付けると将也に言われたこともあるが、紗綾は本気にしていなかった。
「あ、あの、そうじゃなくて……今日は帰ってもいいって言われたんです。だから、見学してもいいですか? 少しだけ……すぐに帰りますから」
「全然いいよ。むしろ、大歓迎。一部の士気が物凄く上がりそうだし」
「ありがとうございます!」
にっこりと微笑まれれば、拒まれないことにほっとする。
「うちには呪いとか馬鹿なこと信じている人間はいないしね。新入部員もその辺りはちゃんと躾けておくから、安心していいよ」
そして、将也は圭斗へと視線を向ける。

