「いつも仏頂面で、口開いても感じ悪いし、無駄に偉そうって言うか俺様っぽいし。ぜーんぶ、黒羽十夜が悪い」
「俺もそう思う」
「確かにそうだよな」
流石に言いすぎだと紗綾は思うのに、将也も佐野も頷いてしまう。
「って、お前はどっちの味方なんだよ」
頷いた後で佐野が将也を見る。
「俺はフェアが好きなだけだよ」
どうだか、と佐野は肩を竦める。
「それにしても、君とは気が合いそうだ」
「あたしもそう思います。刑事さんよりフレッシュだし」
マリエは他人を気にしているようで、さりげなく棘を出す時がある。自分と香澄を足したらこうなるかもしれないと紗綾は密かに思っていた。
「兄貴って昔から枯れ木なんだよ。花が咲けばいいと思ってたんだけど、遠いかもね」
そう言って微笑む将也は早く二人が仲直りすることを望んでいるようだった。
そうして、文化祭は幕を閉じていったのだった。
「俺もそう思う」
「確かにそうだよな」
流石に言いすぎだと紗綾は思うのに、将也も佐野も頷いてしまう。
「って、お前はどっちの味方なんだよ」
頷いた後で佐野が将也を見る。
「俺はフェアが好きなだけだよ」
どうだか、と佐野は肩を竦める。
「それにしても、君とは気が合いそうだ」
「あたしもそう思います。刑事さんよりフレッシュだし」
マリエは他人を気にしているようで、さりげなく棘を出す時がある。自分と香澄を足したらこうなるかもしれないと紗綾は密かに思っていた。
「兄貴って昔から枯れ木なんだよ。花が咲けばいいと思ってたんだけど、遠いかもね」
そう言って微笑む将也は早く二人が仲直りすることを望んでいるようだった。
そうして、文化祭は幕を閉じていったのだった。